2020年1月7日。
カナダの伝説的バンドRUSHのドラマー、ニール・パートが亡くなった。
僕にとってヒーローの1人だったニール・パート。
僕は現在、変拍子とかわけのわからないことやってるけど、そのルーツはプログレッシブ・ロック。
そのプログレにハマったキッカケがRUSH。というか、ニール・パート。
学生時代に偶然見たニール・パートの映像がRUSHのライブビデオA Show Of Handsだった。
360℃のドラムに囲まれているニール・パートを見て雷が落ちたような衝撃を受けた。
独特なフォーム。要所要所にエレドラを入れるセンス。強引なのに正確な超高速シングルストローク。完璧なスティックコントロールとボリュームコントロール。
そして何より、知性と哲学を感じるプレイ。
こんなドラマーがいるのかと一目惚れ。
それからCDを全部購入した。
しかしRUSHはアルバムの数が多くて大変だった。その時点で、すでに20枚弱のアルバムを出していたから。
貧乏学生には辛かったけどRUSHの音楽を聴けるのは喜びだった。
そして、RUSHを知るキッカケとなったビデオ版のA Show Of Hands。
このビデオが欲しくてCDショップを探し回ったけど売ってない。問い合わせしても入荷しないとのことだった。
でも、どうしても入手したかった。
そしたら偶然アメリカへ行くことになり、ロスのCDショップでVHSを購入することができた。発見した時は本当に嬉しかった。
人に貸したら帰ってこなくなったが・・・。
RUSHは1984年に来日して依頼、一度も日本には来ていない。ずっと待ってたけど結局来なかった。
カナダへ行こうと思っていた時期もあったけど残念ながら実現しなかった。
やはり行くべきだったと後悔。
ライブでも音源と同じ演奏をするのがRUSHのポリシー。
そのためにライブで披露するために何億回と練習したであろう完璧なプレイ。
だから、ファンもみんなニール・パートの演奏をマネすることができた。
これ見てくれよ。みんなエアドラムやるんだぜ。会場にスティック持ってくんだぜ。こんなドラマーいないよ。ニール・パートありがとう! pic.twitter.com/tq6OSJwhqC
— 山岡大佐 (@of_5_t) January 11, 2020
元々ハードロックバンドだったRUSHに知性を与えたのは間違いなくニール・パート。
彼の歌詞や哲学がRUSHを変えた。
そして、世界有数のプログレッシブバンドへ成長した。
ニール・パートは世界中のドラマーに影響を与えた。
後にネオプログレとして不動の地位を築くドリームシアターの(元)ドラマー マイク・ポートノイは、当初からRUSHやニール・パートが好きだと公言していた。
メタリカのラーズ・ウルリッヒもそうだ。他にもニール・パート好きなミュージシャンは世界中にいる。
そんなニール・パートの逸話はたくさんありすぎて書ききれない。
いずれ僕のラジオ番組『山岡大佐のグッドイブニング東京』でもRUSHとニール・パート特集を行おうと思っている。
これを書いていても涙が出てくる・・・。
本当に今までありがとう。お疲れ様でした。
RIP Neil Peart.