ライブに出演するため大阪へ行ってきたわけですが、行きの道中にちょっと沼澤尚師匠とメールでやりとりしていました。
そこで僕がその日の夜に大阪でライブということをお伝えしたら、沼澤さんは翌日から大阪方面3Daysとのこと。
それを聞いたら観に行きたいじゃないですか。なので、ライブ翌日も大阪に滞在することにしました。沼澤さんにライブ観を行ってもいいですか?とお伝えしたところ、快くOKを頂きました。
というわけで、大阪で沼澤さんのライブを観てきました。
臼井ミトントリオ。
以前からミトンさんの映像は観てましたがライブは初めて。凄かった。もう凄いとしか言えない。語弊力がなくてすみません。ウーリッツァー最高。
彼の声質や演奏スタイルから色々と○○みたいって形容をされることも多いでしょう。でも、そんなんじゃないんですよ。声も歌も楽曲も全てが凛々しくて優しくて、ハコの空間全てが臼井ミトンだった。とんでもないアーティストでした。とにかく気持ち良かったなぁ。
ベースはシアターブルックでお馴染み、超大好きなベーシスト中條卓さん。今までもたまにお話させて頂く機会があったのですが、人間性も大好きで尊敬するミュージシャン。中條さんと演奏するのは僕のドラマー人生の目標の1つでもあります。いつかそんな時が来たらいいな。
そして、我らが沼澤師匠はもう異次元。ドラムはハコのセット。セットを見るとフロアタムは14インチ。僕も小さなハコでは経験ありますが(というか、僕レベルだとよくある)、チューニングに苦労することもあります。
しかし、沼澤さんはご自身のセットとほぼ変わらない音。そりゃもうビックリしました。完璧なチューニング。一応、僕は沼澤さんのアシスタントしてましたから、当時のドラムセットの音は大体記憶してます。
音に関して妥協点なんかなく、素材やヘッドの微妙な音の違い以外はほぼ一緒。凄過ぎる。いや、凄過ぎるってレベルじゃない・・・。
あと、ミュージシャンの力量による音もありますが、music bar SORa.の出音は最高でした。中條さんも物凄く演奏しやすかったと仰ってましたけど、聴いてて僕にもそれがとても良く分かる外音でした。
この日の終演直後に沼澤さんが大阪のラジオに生出演されるということで、すぐにライブハウスを出ていかれました。
その時「山岡君、2時間くらいで戻ってくるから良かったら〜」と仰っていかれましたので、待たせて頂きながら、そのまま打ち上げに参加させてもらうことに。その間にミトンさんへ挨拶したり、中條さんとお話させて頂いたりと前日の自分のライブより緊張(笑)。
そんなこんなで、ラジオの生放送から帰ってこられた沼澤さん。
打ち上げで聞きたいことがあったのに何も聞けない(笑)。僕、沼澤さんと初めてお会いしてから25年以上経つけど未だに緊張して上手くしゃべれないです・・・。
で、打ち上げも終わり最後に沼澤さんの荷物を見ると、持ち物はスティックだけ。
僕:「ツアーの機材はこれだけなんですよね?」
沼澤さん:「そう、これだけ」
僕:「しゃ、写真撮っていいですか?」
沼澤さん:「いいよ(笑)」
いつ、どこでも、どんな機材でも、どんな状況でも変わらない演奏。理想です。尊敬します。
僕が目指す頂きはここなんだといつも思います。